2023
11.13

社会解決課題


日経新聞2023年10月31日の記事(経済教室)

軽部大「社会課題解決の先頭に立て-イノベーションを生む土壌」の記事を参照して・・・。

 

問題とは、あるべき姿と現状のギャップとして定義される。

ギャップのある状態としての問題を、解決するために取り組みべきことを課題と称す。

 

最近、社会課題の解決という話題があげられる。

それは本来「未来のあるべき社会」と「現在の社会」とのギャップ=問題を埋めるべく、解決すべき課題の提示がなされるべきだ。

その二つ無しに、国や企業が「イノベーションを実現する」のだ!と目標を掲げるのはいささか奇妙である。

まずもって掲げるべきは、イノベーションの実現を通じて最終的に実現したい社会の姿やかたち、そしてそこに至る過程で具体的に取り組むべき課題は何なのかということである。

それを社会に提案にメッセージすることが大切である。

イノベーションとはわれわれの社会に経済的価値をもたらす革新である。

企業の存在意義は、固有の技術力、組織力をもって、収益化の難しい社会課題を未来の収益可能な事業として転換することにある。

本来、イノベーションの本質は改善活動ではなく逸脱現象「ありえない(逸脱)」が「当たり前(当然視)」として受容される過程とも言える。

イノベーションの実現とは、革新的なアイディアにつながる新たな知識を生み出す活動と、その知識を経済的価値に変換するために必要な資源を社会から集めるという資源動員の活動から構成されており、この二つの活動が両輪となる。

 

以上。

事業

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