2023
01.17
01.17
マネジメントに正解はあるか?
マネジメント(経営)において、唯一・絶対の正解はありません。
本来、経営とは組織の活動が「うまくいき」思い描いた通りの結果を出すことです。
でも、「うまくいく」とは誰にとってどのような状態を指すのでしょうか?
実はこの質問に対する唯一・絶対の答えが見つかりません。
マネジメントに唯一正解がない理由なのです。
例えば、
1)誰にとって?
株主、経営者、管理者、メンバー、顧客、社会・・・
2)どのような状態がよいのか?
多額の配当、会社の当期利益、高い生産性、高い給与、顧客満足の最大化、社会に貢献・・・
となります。
このように組織には多様な関係性が存在し、
「うまくいくこと」を唯一・絶対的で客観的な形で示すことが難しいのです。*1
学問でいえば自然を対象とする自然科学は法則に基づき正解を導くことが可能ですが、
社会の中の組織や組織の中の人間を対象にした社会科学や人文科学ではそう単純にいきません。
では、マネジメント経営における唯一・絶対の正解がない中で、
私たちが組織を経営して良い方向へ導き、組織の目的を実現するためにどうすればよいのでしょうか?
マネジメントに関する情報をメモするサイトとして、私たちはこの「マネジメントの森」をつくります。
森を散策することで、組織の活動がうまくいくためのヒントを見つけてください。
2023.1.17 ブライトンヒューマン 金子行宏
<出典参照>
上林憲雄(2021)第1章「人間はいかに捉えられてきたか」、結章
「現代経営学と人間」経営学史叢書第Ⅱ期3人間性『人間と経営』文眞堂
*1)自然科学の法則を社会現象にあてはめて検討する経済学や、大量のデータに依拠したAIなどでそれを乗り越える方策があることも事実です。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。