2024
02.27
02.27
社会課題の解決をアートの力で
1月のある日。日比谷図書館の帰りに映画『PERFECT DAYS』を観た。
その企画制作および出資者として、ファーストリテイリング柳井康治さんの存在があったことを後で知り、
柳井氏がこの映画にまつわる講演を東大本郷であるというので行ってきた。
この講演では、柳井氏がこの映画制作の前から取り組んでいた東京都渋谷区で公共トイレの改装プロジェクト「THE TOKYO TOILET(TTT)」プロジェクトの主宰者であること。
そして柳井氏は以前より社会課題の解決に関心があり、この映画の企画にいたったことを話された。
もともとは世の中にあるいろいろなテーマの中で「都市にある公衆トイレ」の問題に関心を持ったという。
デザインによる問題解決アプローチだけでは限界があり、それをアートの力で問題提起をすることで何とかできないかと考えたという。
デザインとアートの2つを同時に達成することがイノベーションではないかとも述べられた。
先日、その講演の収録動画が公表された。
誤解を招くかもしれないが、資産家の道楽としてのアート支援という言い方があるが、それは当たっていない。
資産家のアーティストのそのエネルギーの使い方に対する本質的な共鳴があるからではないだろうか。
なぜなら経営者(資産家)が成功(資産を残)したその背景には、経営者(資産家)のアート的要素が強くあったからこそではないだろうか。
衣服もトイレも皆に開かれているものだ。
例えば「カテゴライズされず、個性を活かし、皆に開かれていること」を信念とし、
現実をよく観察しどうあるべきかを洞察すれば課題が見えてくる。
それを実現するための方法としてアートを選択したのではないだろうか。
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